1,加入している火災保険の内容によっては、台風や大雨の被害でも保険金を請求できることがあります。落雷による家電品の故障なども対象になる場合もあります。一度確認しておきましょう。
2, 被災時の写真は、直す前に必ず取っておきましょう。屋根などの撮影に危険が生じるところは必ず自分で撮影するのではなく、業者さんに依頼しましょう。
3, 保険金以外にも、見舞金や補助金などの支援制度があります。役所の窓口などに問い合わせてみましょう。
台風や大雨の被害も火災保険の補償が適用されることも
近年、何十年に一度というような風や雨の被害が毎年のように出ています。
風災や水災に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。
台風や大雨による被害の場合、家屋や家電商品の修理費用が加入している火災保険で補償されることがあるというのはご存じでしょうか?
火災保険に加入されている方は多いと思いますが、オプションとして風災補償、水災補償をつけている保険の場合、災害時の損害に対しても保険会社に補償費用を請求できます。
実際に見てきたケースでは、
・落雷によってアンテナが壊れた。家電品が壊れた。
・台風によってアンテナが倒れた、エアコンの室外機が壁にあたって破損した。
・台風で屋根瓦が飛んで屋根の修繕が必要になった。
さらにそこから雨漏れがおきて部屋が水浸しになり修繕が必要になった。
・台風で外からの飛来物が玄関にあたって玄関が破損した。
・降雪で、雪の重みで雨樋が破損した。
これらのケースは家の持ち主が加入していた火災保険の補償対象だったので修繕費用の半分以上、もしくは全額が保険で賄えたということでした。風災や水害で心身ともに疲れているところに、経済的にも出費がかさむのはとてもつらいです。保険である程度こうした経済的ダメージをカバーできるのならとても助かりますよね。
どこまでカバーされるかの補償範囲は、加入している保険の内容によってが違うので確認が必要です。万が一に備えて自分の加入している保険がどういう補償内容になっているか確認されてはいかがでしょうか?
もし、加入されていなければオプションで補償を追加できるかどうかも検討に値します。地震保険も気になるなら確認すべき項目だと思います。
台風で被害が出たというときなどは、今加入されている保険で保険金が出るのかどうかはしっかり確認してみてください。
保険で確認しておきたい項目
加入している保険が風災補償や水害補償をつけていると、台風や水害の被害に遭った時の補償が適用されます。
火災保険の基本契約に追加する補償、保険
風災補償 | 台風、暴風などによる被害を補償 |
---|---|
水災補償 | 豪雨などによる洪水、土砂崩れなどによる被害を補償 |
地震保険 | 地震や噴火、これらによる津波の損害の補償 |
落雷による被害は通常の火災保険なら基本契約で補償対応されます。
地震等による損害は、火災保険の基本契約ではカバーされないので、地震保険に加入していない方は検討されてはいかがでしょうか。
地震によって生じた火災は地震保険に加入していないと補償されません。
自分の加入している火災保険がこうした補償に対応しているかは確認しておいた方が良いと思います。
保険の対象物 建物と家財
保険の対象物として建物と家財があります。
それぞれに保険をかけておかないと、保険による補償がされないこともあります。
火災保険がどちらの補償がどれだけついているかの確認をしましょう。
建 物 | 屋根、壁、塀など |
---|---|
家 財 | 家具、衣服、家電品など |
テレビ、冷蔵庫などの家電は、家財の対象物になりますが、ガス給湯器やエアコンは、建物の対象物となります。保険費用を節約するために、建物の保険しか入っておられない方もおられますが、台風や豪雨でどちらに被害が出るかは分かりません。建物、家財両方の保険をかけておくのが安心だと思います。
また、家財の対象物として貴金属の高級品などは対象にならない場合がありますので、どのような補償内容になっているかはよく確認しましょう。
自動車は、火災保険では補償されませんが、自動車保険で車両保険をかけていると補償されることがあります。気になる方は自動車保険を確認してください。
補償金額
建物と家財どちらにどれだけの補償金額がかかっているかも確認しておくべき項目です。
被災した箇所によって適用される保険が違います。
家財の補償金額を高くすると保険の金額も上がるということで、低い補償金額の保険しかつけていなかったという方も少なからずおられました。
被災した時に保険金できちんと被害分を補えなかったということも起こりえますので、確認しておきたいところです。
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保険を請求するために
保険金請求時の注意点
1,被害が出た場所の写真は、直す前に必ずしっかり取っておきましょう。被害個所の写真はまず要求されると思います。保険会社への提出書類に、修繕した場合の見積もり書は必ず含まれるはずです。見積を依頼した際に、撮影の難しい箇所の写真は、修理業者の方に撮影を依頼しましょう。
屋根などの被害の場合、屋根に上るのは危険なので自分で撮影するのではなく修理業者さんに事前に必ず撮影してもらいましょう。 撮影に危険が生じるところは無理をせずに修理業者さんに頼みましょう。 慣れない人が大屋根から落ちて命を落とすという悲しい事故も現実におきています。絶対に無理はしないでください。
2,保険会社に連絡して、保険の補償対象かどうか、保険がおりるのであれば、保険の手続きに必要なものは何かをしっかり確認しておきましょう。
3,保険を加入した代理店がある場合、そこにも連絡しておくといろいろなアドバイスもいただけると思います。一度、聞いてみましょう。
保険金以外にも見舞金や補助金も
保険金のほかにも
国や地方自治体からの見舞金などももらえることもあります。役所の窓口に問い合わせてみましょう。
保険金だけでなく、大規模災害の場合、国や地方自治体からも見舞金が出ることがありますし、個人事業主や中小企業の経営者の方なら、被災者向けの特別融資や補助金、商工会議所や組合からの見舞金や支援金などいろいろな被災者支援の仕組みがありますので、よく確認して、役に立ててください。
2018年の台風21号で、筆者の家も被災し100万以上の修繕費用が掛かりましたが、大部分を保険費用で賄うことができました。また、自治体から見舞金が出ていることを知人から教えてもらい、10万円ほどの金額をいただきました。被災した時には修繕費用以外の出費も意外とかさむので大変助かりました。
そういう事態に遭わないのが一番ですが、そうしたときにはホームページや電話で調べてみてください。いろんなところで支援や補助の制度があります。経済的な負担を軽減できれば、少しの助けにはなると思います。
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