年末は、管球交換や照明器具の交換の依頼が増える時期です。
管球は、年末の大掃除のときなどに、2-3年前の年末に交換したものが周期的に切れる時期が来るからと想像できるのですが、照明器具の故障やスイッチやコンセントの交換の依頼が増えるのもなぜか11月中頃から12月の年末までの期間がとても多いです。風水に詳しい方が、一年の厄落としですよと仰っていましたが、そういうこともあるのかもしれません。
管球が切れたなら、管球を交換するのではなく、思い切ってLED照明器具に取り換えてはいかがでしょうか?
LED照明器具へ交換することのメリット
・管球交換をする必要がなくなる
・電気代が安くつく
この2点が大きなメリットです。
逆にデメリットとしては、
故障したら部品の交換、修理が難しく、買い替える必要がある。
これが一番大きなデメリットとして考えられます。
また、買い替えるにしても簡単に交換ができるのかも気になるところです。
この記事では家庭用LEDシーリングライトへ交換する場合を想定しての説明をさせていただきます。
和室照明やペンダント照明については、別の記事で紹介したいと思います。
LED照明に変えることのメリット
LED照明器具に変えれば、煩わしい管球交換の必要がなくなります。
管球の交換費用が節約できる
管球の場合、使用時間にもよりますが、だいたい2-3年周期で管球を交換する必要が出てきますよね。その際に管球を購入しないといけないのですが、丸形の蛍光灯 30W+40Wの2本セットを購入すると、だいたい3,000円~4,000円位の金額になります。
一方、LED照明器具の安いものでは1万円前後から買えるので、LED照明に買い替えるほうがお得ではないでしょうか?
管球を交換する際の手間と危険がなくなる
管球を交換するのが”危険”なのか? と思われた方もおられるかもしれませんが、年配の方が管球交換作業中に脚立から落ちるなどの事故が起きたという話はよく聞きます。実際、同業者から聞いた話では、脚立から落ちて、足を複雑骨折するという大きな事故につながったそうです。若い方、そういう作業が得意な方は、管球交換作業なんかでと思われるかもしれませんが、年を取って脚立に上っての作業が怖くなったとか自信がなくなったという方は多いです。特に天井の高い家では、結構な高さでの作業になりますので、若い方でも面倒な作業になります。
ホームセンターなどで管球交換を依頼しても、交換作業だけで5,000円ほどかかりますし、費用面でも安くすみません。
LED照明に切り替えるとこうした作業や手間を省くことができます。
自分の家だけではなく、年配のお父さん、お母さんの家の照明などは、管球交換するのではなく、メンテナンスの手間が少なく済む、LED照明に交換されてはいかがでしょうか?
電気代が安くつく
日々の電気代もLED照明に切り替えると安く済みます。
引用 : ”省エネ製品買替ナビゲーション 「しんきゅうさん」”のホームページより
消費電力で約50%の節約、電気代にしても、30W+40Wの蛍光灯の照明を、一日平均5-6時間使用している場合、一年で1,500円以上の節約になります。(電気代は、各家庭の契約により単価が違うので、おおまかな計算になりますが。)
LED照明に切り替えるほうが、しっかり節約できますよね。
LED照明に変えることのデメリット
故障した場合、多くは買い替えになることが
LED照明が故障した場合、故障個所にもよりますが、多くの場合、修理するよりも買い替えたほうが安くつくので、結果的に買い替えという選択になることが多いです。
LED照明の寿命
LEDの寿命ですが、一般的には約40,000時間であると言われています。毎日10時間使用しても、10年以上使える計算になりますが、それは自然故障を起こさなければ、それ位使えるでしょうという目安でしかありません。実際には、購入して2-3年で故障するということも実際には起こります。
ただ、最近のLED照明、特に家庭用のシーリング型LED照明は、5年間のメーカー保証がついている製品が多いので、そうした製品を選べば、普通に5年間は使用できると考えてよいでしょう。5年間で2回、管球を買い替えることを考えるなら節約できる電気代も含めて、LED本体を買い替えるほうがお安く済むのではないでしょうか?
もし、照明器具が壊れず10年ほど、使い続けることができれば、どっちが得かは説明するまでもないでしょう。
LED照明器具を選ぶ際のポイント
LED照明器具に買い替える際にチェックするべきことを説明します。
部屋の畳数に併せて一つ大きな機種を選ぶのがお奨め
調光機能の付いたものなら、お部屋の大きさに合わせて、6畳用、8畳用、10畳用などがありますが、たとえば6畳のお部屋なら8畳用、8畳のお部屋なら10畳用のものといったように1サイズ大きめの畳数サイズのものを購入するのがおすすめです。
LED照明器具は、使用時間の経過とともに少しずつ明るさが減少していきます。使い始めた時の明るさから約70%の明るさにまで低下した時が製品寿命と考えられていますので、一つ大きめのサイズのものを使用すれば、自然故障で壊れるまで暗さを感じずに使い続けることができます。購入当初は、明るすぎると感じるようなら、調光機能を使って適度な明るさに調節すればよいだけなので、問題ないでしょう。
機種にもよりますが一つ上の器具にしたところで数千円程度しか変わらないので、金額を確認しながら、大きな金額差がなければ、ワンサイズ上の機種を選定するのをお薦めです。
調光機能だけでなく、調色機能をつけるかどうか
文字通り、調光機能は、明るさを調節する機能。調色機能は、照明の色目を変える機能です。
調光機能は多くのシーリングライトについている機能ですが、調色機能がついている器具はそうでない器具と比較して少し割高になってしまいます。
寒色系 目覚めや勉強の集中に効果的
暖色系 リラックス効果がある
と考えられています。
朝や勉強時は寒色系、夕刻以降のくつろぐときは暖色系といったように照明の色具合を使い分けることで生活リズムを向上させることができると思います。
これも機種によってですが、調色機能が追加されても数千円も変わらないので、調色機能のあるものとの金額差を確認しながら、この機能を付けるかどうか検討されてはいかがでしょうか?
天井のタイプ
普通に洋室の平らな天井ではどんなに機種を購入しても問題ないですが、以下のような天井の時は機種の選定の際に、その天井に対応しているかを確認しないといけません。
傾斜のある天井
傾斜天井のイメージ
多くのLED照明は水平の天井に取り付けることを前提にされています。斜めの角度の付いた傾斜天井に取り付けるには、傾斜天井に対応した器具を選ばないといけないのと、傾斜天井に取り付ける際のオプション部品を併せて購入する必要があります。
地震などがあった際に傾斜天井に取り付けた照明器具は揺れの影響を受けやすく、落下する可能性が高くなります。そうならないように補強するためのオプション部品とそのための取付工事を行ってやる必要があります。これは、少し手間がかかりますので、工事業者のかたに取付を依頼することをお勧めいたします。
竿縁(さおぶち)天井のように段差のある天井
竿縁天井のイメージ
傾斜天井と同様、天井面が水平でないので、地震で揺れても落下しないような補強工事が必要となります。これも竿ブチ天井に対応した器具には竿ブチ天井用のアダプタがメーカーから発売されており、それらを使って工事をすることになります。これも、取付に自信のない方は、工事業者の方に依頼するほうが良いかもしれません。
竿ブチ天井ではないが、段差があるという天井の場合、工事業者にしっかりと取り付けられる器具と取付方法を確認してもらって取付ともらうことをお勧めします。
天井に引っ掛けシーリングがついているかどうか
照明器具の取り付けには引っ掛けシーリングがついている場合、簡単に交換作業が行えますが、そうでない場合、つまり写真のような直付けになっている場合、電気工事士による作業が必要です。費用は多少かかりますが、写真のような引っ掛けシーリングに交換しておくと、以降、照明器具を買い替えた時には自分で交換作業を行えるのでこの際、費用をかけてでも引っ掛けシーリングへ交換することをお勧めします。
直付け配線の写真
電気配線が直接、照明器具に接続されている場合、電気工事士による工事が必要です。(写真の〇に囲ったような接続になっているところ)せっかくなので、下の写真のような引っ掛けシーリングにかえてもらいましょう。
引っ掛けシーリングの写真
下のような写真のものであれば、問題なくLED照明へ交換ができます。
シーリングに割れや欠けがあれば、電気工事士の方に交換してもらうことをお勧めします。
蛍光灯の生産も先細っていく傾向に
蛍光灯は水銀を使用することから、環境負荷が大きいため、生産が減少する傾向にあります。
すでに蛍光灯を使用する照明器具本体は、ほとんどのメーカーが製造を中止していますし、蛍光灯の生産・販売を終了している会社もあります。
いずれ切り替えることになるのであれば、蛍光灯が切れた際に、思い切ってLED照明器具に切り替えてはいかがでしょうか?