購入、買い替え

エアコンの買い替え時期(2021年版)

記事の要約

1、エアコンの新製品は秋ごろより発売され、最上位機種→中位機種→標準機種への順番で発売される。

2、新製品が発売される前後から旧機種の価格は下がっていく。つまり買い時になる。流通在庫が多ければ多いほど価格は下がる。3月末の期末に向けてどんどん価格が下がっていくというのが今までの通例。

3、ただ今年に関しては、コロナ禍による一部の機種の供給が不足しているものもある。機種によっては例年通りにならない可能性も。

4、2021年の夏商戦は天候不順などで、不作だった。エアコンの在庫は十分に残っているらしい。機種やメーカーにこだわらないなら3月迄じっくりお買い得品を探すのもお奨め。

新製品の発表・発売が秋ごろからが始まる

毎年、秋はエアコンの新製品が発売される季節です。すでにパナソニックや三菱電機などから新製品発表があり、新製品のスペックなどが確認できます。

一般的に、エアコンは秋から順番に新商品が発売されていきます。

いわゆる、フラッグシップモデルの最上位機種から順次発売され、この秋からの来年の春にかけて中位機種、標準機種の順番で発売されていきます。

パナソニックのエアコン LXシリーズの新製品紹介(外部リンク)
11月中旬発売予定

https://panasonic.jp/aircon/products/22lx.html

三菱電機の新製品発表 FZ,Zシリーズ(外部リンク)
11月発売予定

https://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2021/1013-b.html

日立のエアコン Xシリーズの新製品紹介(外部リンク)
10月下旬発売予定

https://kadenfan.hitachi.co.jp/ra/lineup/xseries_m/

シャープののエアコン P-Xシリーズの新製品紹介(外部リンク)
10下旬発売予定

https://jp.sharp/aircon/products/px/

新製品の発表前後には価格の下落は始まっている


当然、旧機種の価格もその前後から値段が下がっていきます。最終的には来年の3月期の決算時期までどんどん価格は下がっていくのが例年の価格動向です。買い替えのタイミングとしてはとても良い時期に入っているともいえます。

人気のある商品は翌年3月までに売り切れ完売となることもありますし、5-6月迄まだ在庫が残っていて、夏前でも購入できる機種もあります。

やはり、流通在庫が多く残っている機種ほど値引き幅も大きくなる可能性があります。

買い替え時期としては、2月中旬から3月の決算セールに向けて買い時の時期は続きますが、あまり3月末に近づきすぎると、人気の商品は売り切れになっていたり、3月は引っ越しや入学、入社の時期と重なり、繁忙期でもあるので、量販店などではじっくり価格交渉ができなかったり、工事の日程が希望通りにいかなかったりなどの可能性もあります。もし、”この機種が買いたい”というのがあれば、後継機種の発売前後からチェックしてみてはいかがでしょうか?

今年はコロナによる影響が出る可能性が

今年は、コロナの影響で、半導体の供給不足や生産工場の操業率低下、もしくは操業停止が起こっており、それらの原因で一部のエアコンの機種については品薄になったり、完全に品切れしていたりという事態が起きています。

ニュースなどで報道されている通り、東南アジアのいくつもの国でコロナが蔓延して、その国の生産活動が低下、休止しています。半導体やエアコンの完成品の生産拠点だけでなく、エアコンに必要な部品の生産拠点が東南アジアの各国に多くあるため、このような供給不足が起こっているのです。

エアコンだけでなく家電製品全般で、それまで供給が止まっていた製品の供給がもとに戻ったと思ったら、また別の製品の供給が滞るということが、コロナの流行以来頻繁に起こっています。これからもどのような影響がでるかは、未知の部分があります。

エアコンの夏商戦は不発に終わったので、在庫は多い

ただ、2021年の夏のエアコンの売れ行きは、長雨などの気候の影響で販売台数は例年より少なく、在庫もしっかりと残っているという情報を多方面から聞いています。統計資料でも出荷台数が対前年比で10%近い下落になっています。

参考:2021年のエアコン出荷台数

2021年のエアコン販売
引用:一般社団法人日本冷凍空調工業会のホームページ

某メーカーの担当者から聞いた話だと、9月末の上期末の決算の数字が思わしくなく、上司から相当、売上不足を問い詰められたということでした。同じような状況の営業マンや販売員の方が、今年は少なくないのではないでしょうか?全般的に夏商戦が振るわなかったため、10月に入ってからも、売り上げの挽回をするべく、価格に関してもしっかり値引きをしてくれるところもあるようです。今でもすでに、価格交渉がしやすい、エアコンの買い時と思われます。(2021年10月下旬時点)

例年なら、急ぎでなければ、来年の2-3月ころ迄待って、購入するのがいいですよとお勧めしているのですが、コロナの影響で新年度モデルの供給がどのようになるのかわからないところもあります。どうしても来年の3月までに必要という方や、この機種が欲しいということで狙いの定まっている方は、すでに検討をはじめていただいてもよいのではないかと思います。

逆に機種やメーカーにあまりこだわらないという方は、エアコンが全体的に品薄になるという状況は現状では考えにくいので、じっくり商品と価格を吟味していただいても良いかと思います。

買い替えに適した時期、適さない時期


一般的なエアコンの買い時とそうでない時を挙げておきます。

エアコンが安くなるタイミング

決算期          9月末、3月末までの約1か月間

特に3月の決算期は、旧商品も値段が下がっているので一番の買い時。
販売店や営業マンにとっては、予算達成のために何としても売りたい時期。
予算の達成のためにタイミングによっては、大きく値下げしてくれることも。
月末ギリギリより、月初や月中の方が交渉しやすいことも。
工事業者が混みあっていて、取付日の日程で待たされることも。

エアコン販売の閑散期  4月中旬から5月中旬

昨年度モデルの売れ残りがあれば、しっかり安く買える。
工事業者も忙しくなく、エアコン工事の日程も調整しやすい。

10月ころから、新商品がが発売されて以降、順次

旧商品の在庫処分にメーカーも販売店も注力し始めるとき。
在庫処分のための特別値引き予算がメーカーから割り当てられることも。

エアコンの買い替えには向かないとき

7-8月の暑い時期

故障したエアコンの買い替えで、値引きしなくても勝手に売れる時期。
猛暑が続けば、工事業者の日程調整で購入しても1週間以上待たされることもあります。
そんな時に値引き交渉してもなかなか対応してくれません。

1-2月の大変寒くなっている時期

夏同様、故障したエアコンの買い替えで結構忙しくなっている時期。気温の低い地域ではもっと早い時期から(11-12月ころ)忙しくなるところも。最近は、暖房能力を強化したエアコンもあるので、冬でも寒くなるとエアコン工事が忙しくなるところも。

夏場のエアコンの買い替えはデメリットが多い

家電品は壊れるまで使うという方も多いと思います。”ものを大切にしようという”、というこの考え方は、私も好きですが、エアコンや冷蔵庫に関していえば、年々省エネ性能の優れた機種が発売されるので買い替えで電気代の節約につながります。
また夏場の繁忙期の買い替えでは、

・故障してもすぐに納品してもらえない可能性
・在庫が薄くなり、選べる機種が限られてしまう可能性
・値引きをしっかりしてもらえない可能性

などがあり、買い替えのタイミングが悪いと、高値掴みをしてしまったり、好みの機種が買えないということもあります。

数年前の猛暑の時には、
「どの店に行っても取付工事を1週間以上待たないといけないと言われた。高級機種の購入でなければ、もっと工事が先になるみたいなことをいう店もあった。」
と困り果てている方も、おられました。
地域にもよりますが、猛暑の最中にエアコンが使えないのはとても厳しいですよね。

年数の経過したエアコンで”調子が悪いかな?”と思われたら、良いタイミングで買い替えを検討されてはいかがでしょうか?

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